新児童精神医学入門 中根晃著 金剛出版 1997
第7章 気分障害 Mood Disorder
1. うつ病の概念と疾患分類学
8)適応障害の際の抑うつ depressive reaction of adjustment disorder
p.125
適応障害とはストレスの多い出来事の結果に対して順応が生じる際に発
症するものであり、抑うつ気分、不安、心配、現状に対処したり、計画した
り、それが継続できないなどが訴えられ、目標の遂行が障害されるなど多
彩な症状が見られる(表25ママ)。その持続期間から、短期性抑うつ反応
(1ヶ月を超えない)と遷延性抑うつ反応に分けられる。
図25ママ 適応障害の下位分類
短期性抑うつ反応(1ヶ月をこえない一過性の軽症うつ状態)
遷延性抑うつ反応(持続は2年を越えない)
混合性不安抑うつ状態(不安と抑うつの両方が顕著)
主として他の情緒の障害をともなうもの
(不安、抑うつ、苦悩、緊張、怒りなどの情緒変化をともなう)
主として行為の障害をともなうもの
(主な障害が攻撃的あるいは反社会的行動をともなう)
主として情緒および行為の障害をともなうもの
(情緒面の障害と行為障害の両方が顕著なもの)
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